エミューオイルの成分(脂肪酸編)
Emu Oil

エミューオイルは、ダチョウに似た飛べない大型の鳥、エミューの脂肪を精製した天然のオイルです。エミューオイルは4万年以上も前から、アボリジニによって「皮膚に塗る」という使われ方をしており、現代のオーストラリアでもスキンケア用として愛用されている、大変歴史の長いオイルなのです。
エミューオイルには不飽和脂肪酸やビタミンEなどが豊富に含まれ、皮膚への浸透力※が高く、スキンケア用品やマッサージオイル等に利用されています。
今回は、このエミューオイルの成分の中から脂肪酸をピックアップしてご紹介します。

 ※角質層まで


飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸

私たちになじみが深い油(油脂)は、化学的には"脂肪酸"と"グリセリン"の2種類の成分から構成されています。このうち"脂肪酸"は"飽和脂肪酸"と"不飽和脂肪酸"の2つに分類され、これは分子中に炭素の二重結合があるかないかの違いで分けられます。エミューオイルには不飽和脂肪酸のリノレン酸やリノール酸が豊富に含まれています。

オメガ3 脂肪酸・オメガ6 脂肪酸・オメガ9 脂肪酸

不飽和脂肪酸はさらに、ひとつの二重結合を持つ"一価(単価)不飽和脂肪酸"とふたつ以上の"多価不飽和脂肪酸"とに分類されます。また、二重結合の位置関係に着目した"オメガ系列"という分類があります。エミューオイルには、多価不飽和脂肪酸では、"オメガ3系"のα-リノレン酸、"オメガ6系"のリノール酸、一価(単価)不飽和脂肪酸では"オメガ9系"のオレイン酸が含まれています。

オレイン酸(オメガ9)

動物性脂肪や植物油に多く含まれている脂肪酸であり、一価(単価)不飽和脂肪酸(オメガ9系)に分類されます。皮膚刺激性が少なく、クリームやローション等の化粧品の原料に多く用いられています。

リノール酸(オメガ6)

多価不飽和脂肪酸(オメガ6系)の1つであるリノール酸は人間の体内では合成できない脂肪酸で、必須脂肪酸と呼ばれます。植物油に多く含まれ、細胞の細胞膜を構成し、肌や髪に潤いを与えて乾燥から守る働きがあります。リノール酸は皮膚の水分を保つ角質層のバリア機能と深く関わっているといわれています。伸びが良く、さらりとしたつけ心地です。

α- リノレン酸(オメガ3)

多くの植物油に含まれる脂肪酸であり、多価不飽和脂肪酸(オメガ3系)の1つです。

α-リノレン酸も人間の体に必要不可欠な必須脂肪酸で、身体や肌の健康のために、スキンケアにも食生活にも積極的に取り入れたい脂肪酸です。ライトな保湿効果ですが、肌につけた感触はリノール酸よりもさらに軽く、伸びが良いです。

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